トラベルリテール業界のESG模範企業 エバーリッチ免税店がカーボンフットプリント検証を完成
今や世界各国が最優先課題として取り組んでいる「ネットゼロ」。台湾環境部も昨年、特定業種と大型製造業に対し、2024年4月30日までにカーボンフットプリント検証を完了するよう公告を出しています。台湾トラベルリテール業界のリーディングブランドであるエバーリッチ免税店は、告示対象外ではありますが、検証を自主的に実施。2024年のアースデーまでに検証作業を終え、第三者国際機関BSIの認証を取得しました。同時に、ESGにも具体的な行動で取り組み、トラベルリテール業界の模範企業と言える存在になっています。
カーボンフットプリント国際検証に合格 ネットゼロを行動で実践
エバーリッチ免税店は物流保税倉庫を対象に、2023年度ISO 14064-1:2018温室効果ガス検証を実施。今年4月のアースデー前に証書授与式を開催し、検証機関の英国規格協会(BSI)の簡慧伶部長補佐が代表して、検証声明書を授与しました。エバーリッチは温室効果ガス検証について、ダイエット対策のようなものだと説明し、自身の二酸化炭素排出量とカーボンフットプリントを理解することで、具体的な排出量削減計画の策定につながり、持続可能性に向けた対策を講じられるようになると述べました。また、今年度の第3四半期終了までに、自社建築物の検証を全て完成させる予定だとしています。
サプライチェーンに呼びかけ 3年間の1%計画でESG推進
エバーリッチ免税店は2023年より3年計画の「everrich 1%」を展開し、1%の時間と経営資源を投じることで、1%以上の影響力を発揮しています。
まず、エバーリッチの従業員全員が1%の時間を利用し、2023年に400回以上のボランティア活動を自発的に開催し、社会的弱者、高齢者、僻地教育、児童・青少年に関心を寄せました。1%の経営資源では、環境に優しい商品の仕入れと、台湾全土の店舗におけるグリーン商品コーナーの設置に取り組み、2023年には経済部開催のBuying Powerでグリーン調達トップ賞を受賞しています。
1%の影響力では、主力本業の紙袋と商品包材から着手し、消費者へのポイント還元により、空港ショッピングにおける使い捨て紙袋や手提げ袋の使用削減を呼びかけ、2023年の年間を通して、紙袋340万枚の削減を実現しました。
また、トラベルリテール業のリーディングブランドとして、エバーリッチは2023年に「The 1%持続可能な行動交流会」を開催。業種の異なる36の提携パートナーと、持続可能性に向けた具体的な取り組みを共有し、現在までに合計562回のグリーン活動を実施しています。
エバーリッチは今後も1%計画に力を注ぎ続け、台湾への責任として、Duty4Taiwanを実践していきます。将来はより大きな影響力を発揮することで、持続可能なESG経営に向けた取り組みを、さらに多くのサプライチェーン企業や消費者に呼びかけることができればと期待しています。